12月の野外活動は国立吉備青少年自然の家に行き、クリスマスクラフトと、クリスマス会をしました。
岡山駅に集合しバスで現地についてから、隊長のぴーなリーダーから、クラフトの説明を聞きました。
今回は、「誰かのためのサンタさんになろう」ということで、今、入院中で病気と闘っているこどもたちに向けてプレゼントづくりをしよう!ということを、こどもたちに伝えました。名前も顔も知らないお友達に向けたプレゼントづくりです。病気と闘っているお友達は、今どんな気持ちかな?クリスマスに、みんなのようにパーティーはできないのかな・・・病院にいて、家族と過ごせないかもしれないね。リーダーと一緒に、いろんなことを考え、どんな気持ちで作るか、どんなメッセージを贈ったら喜んでくれるかを話し合ってから、プレゼントづくりに取り掛かりました。
まずは、外に出て、材料探しです。松ぼっくりや木の実、きれいな葉っぱや、小枝をたくさん集めにいきました。「これは飾りにしたらきれいそうだね」「この枝と同じ太さの枝はないかな?」と、思い思いのものを探し、拾っていきます。
グループごとに材料集めが終わると、部屋に戻ってきて、いよいよクラフトの時間です。
今回作るのは、枝と毛糸を使ったクリスマスツリーと、ガチャガチャの容器を使ったクリスマスオーナメントです。こどもたちは拾ってきた材料を使いながら、心を込めて作っていきます。難しいところはリーダーに手伝ってもらいながら、かわいいツリーとオーナメントを作りました。1つはプレゼントに、1つはお家用に作っていいよ、とお話しましたが、こどもたちの中には、病気のお友達に作るものに時間をかけたから自分のものを作る時間がなかった、というくらい、思いをこめてプレゼントを作ってくれる子もいました。できた人からメッセージカードも作りました。「入院がんばってね」「このプレゼントで元気になってくれたらうれしいです」「応援しています」「心はつながっているよ」など、こどもたちが自分で考えたメッセージは、どれも心が温かくなるような、素敵な言葉ばかりでした。
午後は、幼児セクションのお友達も一緒にクリスマス会です。野外活動友の会に来ているみんなでお祝いするクリスマス。自分以外の誰かのことを考えながら過ごすことのできた、忘れられない1日になりました。
【担当ディレクターより】
12月の野外活動は、誰かのためを思いながら過ごす1日となりました。1年生から6年生まで、自分なりに今苦しんでいる友だちのことを考え、喜ぶ姿を想像して思いを込めて作っていました。「上手にできたほうを、お友達にあげるんだ!」そう言って作っている子がいました。自分よりも他人を思いやるこどもたちの気持ちに、リーダーたちも胸が熱くなりました。
クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う日です。いつも私達のことを思い、寄り添ってくれるイエス様のお祝いをする日に、こどもたちと一緒に「誰かを思う」時間がすごせたことを、幸せに思います。
そして、今月は今年最後の活動です。来年も、こどもたちの笑顔に会えるのを楽しみにしています。
担当スタッフ:市川愛