アドベンチャーキッズ5月例会「山登りをしよう」
日時:2025年5月18日(日)
場所:綾歌森林公園(丸亀市)
参加者:36名 リーダー:15名 スタッフ:2名

5月のアドベンチャーキッズでは、綾歌森林公園へ行き、山登りをしました。
山登りをする前に作戦タイムです。「きっと、体力がある人、あまりない人。早く行きたい人、ゆっくり行きたい人。いろんな人がいるね?どうやったら、グループみんなで楽しく山登りができるだろう?」と問いかけました。すると、グループごとにいろいろな話をしています。「『大丈夫?」って聞いてみたら良いんじゃないかな?」「休憩したくなったら、すぐにみんなに言えば良いんだよ!」などと話し、山登りに出発!



山に入ってからは、グループごとに過ごします。山頂を目指すグループ、途中で秘密基地をつくるグループなど、過ごし方は様々でした。また、お友だちやリーダーと相談をして、お昼ごはんを食べるタイミングも相談します。広場を見つけると「お腹が減った〜」と話しながら、レジャーシートを広げ「いただきまーす!」。山の中を一緒に過ごしたことで、お友だち同士の仲も深まったようです。山を降りてからも、広場で鬼ごっこをしたり、坂道を転がってみたり、楽しい時間を過ごすことができました。

プログラムチーフ:ねぎちゃんリーダー
【担当ディレクターより】
イギリスの登山家ジョージ・マロリーは「なぜ、山に登るのか?そこに、山があるからだ」という有名な言葉を残しています。ここでいう「山」は「エベレスト」です。当時、エベレストは誰も登頂したことのない山でした。ジョージ自身も三度に渡り、エベレストに挑戦したそうです。残念ながら、三度目の挑戦の際、頂上付近で行方不明となり、ジョージは命を落としてしまいました。ジョージ自身がエベレストの登頂に成功したのかは、未だわからないそうです。
さて、改めて「人はなぜ山に登るのでしょうか?」アドベンチャーキッズではしばしば山登りのプログラムを行います。YMCAでは、ジョージのような富士山やエベレストの登頂を目指しているわけではありません。山登りは楽しいものです。登りきった山頂で見る景色は疲れを吹き飛ばすほどの達成感や感動を感じられることもあります。しかし、山登りは楽しいことばかりでもありません。ゴールの見えない登り坂で歩みを進めると、息は切れ、足は棒のように痛くなります。
アドベンチャーキッズでは、そんなとき、同じ大変さや苦しみを分かち合う友だちやリーダーがいます。そこで、「どのような関わりをすることができるか」「お互いの存在をどのように感じるか」ということが重要だと思うのです。今回の活動では山登り前に作戦タイムを設けました。「まだまだ頑張りたい!」と思うかもしれない。反対に「しんどい」「もう嫌だ」そんなふうに思うかもしれない。そんな、いろいろな気持ちをお互いに分かち合っていこうと伝えました。そして「相手の気持ちを聞いたとき、どんな言葉をかけるのか、それが大事だよ」とも伝えています。リーダーから、答えは出していません。
山登りに限らず、今後のアドベンチャーキッズでも少し大変なこと、怖いことにもチャレンジする場面があるかと思います。そんなとき「仲間たちと、どうそのチャレンジに向き合うのか」ということを、考えることのできる人になってほしいと願っています。今月の山登りの要所要所でも、こどもたち同士で前向きな声掛けをしていたそうです。来月以降も、お互いの気持ちや言葉を大切にできる活動を行っていきます。ぜひ、お休みせずにご参加ください!来月もお待ちしています。
担当ディレクター:有安 紀(おさむリーダー)