冬のあったかデイキャンプのご報告

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期日:2023年12月16日(土)〜17日(日)                                    行先:1日目 和気美しい森(和気町)、2日目 倉敷市自然の家(倉敷市児島)                       参加:メンバー35人、リーダー12人、スタッフ3人

1日目:和気美しい森(和気町)

 初めて会う子、初めてのリーダー。緊張感をもって集まってきたお友だち。でも緊張もバスでのおしゃべり、ゲームなどでほぐれていきます。和気に到着後、まずはグループごとに自己紹介。お互いの名前を覚え合いました。その後はみんな一緒にゲーム大会。グループごとに背の順で並ぶ競争をしたり、大きな輪になって拍手を送るゲームを楽しんだり、2日間を過ごす仲間との時間を過ごしました。

 昼食に「リーダー特製牛丼」をたっぷり食べた後は、森に遊びに行きました。森の探検をしたり、グループで「だるまさんがころんだ」をしたり、ランタン作りに使う葉っぱや木の実をを探したりすることを楽しみ、いよいよランタン作りです。トレーシングペーパーを使って作る幼児、牛乳パックの側面をはがして作る小学生。それぞれの年齢に合わせたランタンを作りました。葉っぱを選び張り付けたり、この絵を描きたいと絵をかいて飾りつけをしたり。一つとして同じものがない素敵なランタンが出来上がりました。明日のクリスマス会で飾られることを楽しみ、1日目を終えました。

2日目:倉敷市自然の家(倉敷市児島)

 昨日の友だち、昨日のリーダー。自分のグループに集まっていくお友だち。昨日から今日に繋がることの喜びを感じる瞬間です。バスの中もおしゃべりの輪が広がり、楽しみが膨らみます。 到着後は、昨日作ったランタンに明かりを灯し、クリスマス会の会場に飾ります。暗いお部屋にほわっと広がる灯に子どもたちは「きれい」と声をあげていました。クリスマスは、神様からのプレゼントのイエス様が生まれた日であることのお話を聞いた後、リーダーがしてくれるクリスマスソングのブラックライトやクリスマス〇✕クイズ、最後には1本の長い列になる「じゃんけん列車」で盛り上がりました。

 2日目は「リーダー特製カレー」をまたまたお腹いっぱいいただき、お昼からは、今年一番の寒さになった外に飛び出していきました。森での遊びを楽しみ、火を使ってのあったかいお菓子作り。小学生は自分たちで火をつけることに挑戦した後に、幼児は温かい火のそばでのお菓子作りを楽しみました。チョコレートを溶かしてバナナにつけたり、マシュマロを焼いたりしておいしいお菓子を食べて大満足の時間となりました。

 寒さをものともせず、バスに移動するぎりぎりまで遊びつくすこどもたちの楽しい声が聞こえる、幸せな時間を過ごしてきました。

 「また、会おうね。」の言葉がとても胸に残る二日間となりました。

担当ディレクター所感

 キャンプは夏〜秋のもの、と思われがちです。確かにこれらの時期は、気候的にも暖かく、キャンプをするにはちょうどよい季節といえるでしょう。しかしYMCAでは、一年を通してこどもたちのキャンプを行っています。それは、野外での集団活動(宿泊を含めて)を通して、こどもたちの育ちの場としてキャンプを位置づけているからです。こどもの育ちは待ってくれません。夏には夏にしか経験できないキャンプがある一方で、冬にはその時にしか経験できないことがあります。自然の中で、自然を相手にするからこそ、計画通りにいかないこともあれば、あっと驚くことに出会うこともあります。今回は森の中でリスを見つけたこどもたちがいました。だからキャンプは楽しいのです。

 最近よく耳にするようになった「非認知能力」は、従来の教育がこどもの能力を数値化(点数化)できるもので評価していたことに対し、数値化できない能力を指しています。例えば積極性、粘り強さ、優しさ、リーダーシップ、モチベーション等々。キャンプは楽しい活動をしながら、様々な場面でこれらを経験できる要素が散りばめられているため、非認知能力の向上にとって有効です。今回も様々な場面で、グループごとに話し合いをし、その度毎にリーダーシップを発揮するこどもたちが現れました。また、自分の意見を押し通すだけでなく、他の人の意見を聴こうとするこどもたちもいました。バスから降りるときには、「この荷物、持ってあげる。」と言って、自分の荷物以外にも、リーダーが用意した活動用の荷物を持ってくれることもありました。2日目の焚き火をする際、落ち葉を集めたり小枝を拾ってきたりして、自分たちだけの力で火をおこそうとしていたグループのこどもたちは、中々点かないので「こっちの火をあげようか?」というリーダーの言葉に対しても「私たちだけで火をおこすから大丈夫。」という返答で、粘り強く最後までやり通そうとしていました。

 「キャンプに行ったから◯◯ができるようになった」という風に、結果はすぐに見えません。1+1=2のように、必ずいつも同じ答えになるとも限りません。結果は3年後、5年後、あるいは10年後かもしれません。しかしこども時代の経験は、良い事も悪い事も、その子自身の中に1つ1つのピースとなって積み重なり、その人格を形成していくのでしょう。私たち大人は、その事を信じ、その子の未来を信じる事で、今を生きるこどもたちの育ちを支えてあげたいと思います。今回のキャンプが、そんなこどもたちの育ちのピースの1つとなっていれば幸いです。

冬のあったかデイキャンプ キャンプディレクター:白鳥雅人

今後の予定

YMCAでは今後もいくつかのキャンプを予定しています。詳しくはキャンプのページをご覧ください。

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