ウクライナ避難者支援活動報告会・オルガン演奏会

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「ウクライナ避難者支援」活動報告会から考えたこと

2026年1月17日、岡山市北区で、ロシアの軍事侵攻を逃れ日本に避難している在日ウクライナ人を支援する活動報告会・パイプオルガン演奏会を開きました。活動報告者は、横山由利亜さん(日本YMCA同盟)、パイプオルガン演奏者は、竹佐古真希さん(オルガニスト・学生YMCAシニア)。YMCAせとうちを物心両面で支援してくださっている「岡山ワイズメンズクラブ」の60周年記念行事として、YMCAせとうちと共催で実施しました。侵攻開始から「来月で4年」という節目を前に、荘厳なパイプオルガンの音とともに祈を合わせ、ウクライナの現状と、いま必要とされる支援を地域で共有しようという趣旨でした。

報告会で語られたこと

報告会には、県内外から150名の方々が参加してくださり、避難者の支援に関わってきたYMCAの働きを紹介しました。侵攻開始以降、来日や生活立ち上げを含む支援が重ねられてきた一方で、長期化のなかで経済的支援の一部がすでに終了している現状もあり、個々の事情に応じた継続的な支援が必要だと訴えられました。

横山さんからは、「これからが正念場」という問題意識とともに、避難者が「ここで生きていっていいんだ」と思えるよう、周囲の支えが力になるという趣旨の言葉も語られました。

「緊急支援」から「暮らしの支援」へ

侵攻直後は、避難そのものや初期の生活立ち上げが最優先でした。けれど時間が経つほど、支援は“短距離走”から“長距離走”へ姿を変えていきます。特に今必要なこととして以下の3点が強調されました。

①住まい、仕事、日本語、子どもの学び
②心のケア、コミュニティとのつながり
③制度の谷間に落ちるケースへの伴走

戦争が終わらないという事実は、避難者にとって“待つ時間”が伸び続けることでもあります。支援の終了が意味するのは、ニーズが消えたのではなく、支援の形を組み直す必要が出てきたということなのです。

音楽が運んだ「平和への祈り」

会場では講演の前後に竹佐古さんよりパイプオルガンの演奏が披露され、参加者は平和への思いを巡らすことができました。
言葉だけでは抱えきれない痛みや願いを、音楽がそっと受け止めてくれる瞬間があります。支援とは物資や制度だけでなく、「忘れない」「ともに居る」という姿勢そのものでもある。そんなことを感じさせる時間だったのではないでしょうか。

私たちにできること(小さくても、確かに)

「何かしたい」と思ったら、できることは案外たくさんあります。

①信頼できる団体の情報を知り、周囲に伝える
②寄付や物資だけでなく、継続的な関心を持つ
③地域での学びの場(報告会・講演会)に参加する
④外国にルーツのある人が孤立しない地域づくりに関わる

支援は「特別な人」の仕事ではなく、私たちの日常の延長線上で手渡せるものでもあるのです。YMCAはそのような関係性が成り立っている状態を「ポジティブネットのある豊かな社会」と名付け、その実現に向かって日々活動を行っています。

侵攻から4年を前にした今回の報告会が、ウクライナの出来事を「遠いニュース」にしないための、
岡山からの小さな灯りになったのであれば幸いです。
平和は、願うだけでは維持できない。
けれど、願いを行動へ少しずつ変えていくことなら、今日からでもできる。
そんな風に背中を押していただいた行事となりました。

なお、当日の会場での募金総額は168,510円でした。また地元放送局である山陽放送も講演の様子を取材してくださり、当日のイブニングニュースで丁寧に報道してくださいました。感謝をもってご報告いたします。

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