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【活動報告】
今年で7回目となる西日本豪雨被災児童招待プログラム「秋のリフレッシュキャンプ」が、気持ちの良い秋晴れのもと、倉敷市自然の家で実施されました。今回も多くの団体や企業、個人からご寄附をいただき、こどもたちをご招待することができました。また岡山キリスト災害支援室からはキャンプチャプレンとして日本基督教団岡山教会の佐々木先生を派遣していただき、キャンプ期間中のこどもたちの見守りを担当していただきました。また岡山ワイズメンズ(YMCAを支援する奉仕団体)からもメンバーが参加してくださり、こどもたちの食事の配膳等をサポートしていただきました。多くの方の支援のもと、このキャンプを継続できていますこと、感謝しています。
今回は、倉敷市真備地区のこどもたち37名、岡山市平島地区のこどもたち16名が参加をし、リーダーも合わせて80名ほどのにぎやかなキャンプとなりました。
【1日目】
朝、真備と平島でそれぞれ集合し、バスに乗って倉敷市自然の家へ向かいました。初めての参加で、少し緊張気味のこどもたちもいましたが、リーダーやお友だちとバスの中でゲームをしたりお話をしているうちに、だんだん笑顔が増えてきました。到着し、全員集合すると、そこに集まっている人たちの紹介がありました。今回は支援のプログラムということで、このキャンプを支えてくださる大人の方々がたくさん集まっていました。みんなの紹介が済んだあとは、仲良くなるためのゲームをしました。そこにいる全員が一緒になって混ざり合って遊ぶことで、緊張が溶けて笑顔がぐっと増えていきました。
その後、お弁当を食べたあとは、グループごとにお部屋に入り、グループの時間です。グループだけのとっておきの場所を見つけて秘密基地を作るグループ、思いっきり鬼ごっこを楽しむグループ、所内を探検するグループ、どんぐりや葉っぱを拾ってお面づくりをするグループなど、それぞれが思い思いのことをして楽しみました。夕食のあとは、楽しみにしていたキャンプファイヤーです。思いっきり大きな声を出し、みんなで歌って踊って大盛りあがりの時間でした。
夜のグループの時間に滑り場へ行って夜の滑り台を楽しんだり、暗い中で鬼ごっこをしたりして、キャンプの夜もグループみんなで楽しみ、遊び疲れて眠りました。
【2日目】
2日目も、きれいな青空に恵まれました。朝ごはんを食べて部屋の片付けをしたら、グループの時間です。昨日の続きをするグループ、のこぎりやナタを使って、竹を切ってクラフトや基地作りの材料にするグループもありました。小枝や葉っぱを集めて、火起こし(焚き火)に挑戦するグループは、ファイヤースターターを使い、火を起こしていきます。なかなかつかなくて何度も挑戦し、やっと火がついたときは歓声があがりました。滑り場でダイナミックに遊ぶグループ、いくつかのグループで一緒になって鬼ごっこをするグループなど、こどもたちの「やりたい!」という気持ちをみんなで分かち合って楽しむ時間となりました。
午後は、野外クッキングです。今回は「マシュマロマロンチョコドッグ」を作りました。パンにマシュマロや栗をはさみ、できたものを牛乳パックに入れて燃やします。マシュマロやチョコがトローッととろけて、おいしくて甘いおやつができました。「あまい!」「おいしーい!!」「お家でみんなに作ってあげよう!」と、みんな大喜びでした。
1泊2日のあっという間のキャンプ。新しい友達ができたこと、みんなでお風呂に入ったこと、リーダーと遊べたこと、友達が優しくしてくれたこと、とにかく全てが楽しかった!こどもたちの口からはこんな言葉がでてきました。思いっきり遊びきった2日間。「また会おうね」と言って、それぞれの場所に帰って行きました。
【担当ディレクターよりメッセージ】
この度は、秋のリフレッシュキャンプにご参加いただきありがとうございました。西日本豪雨支援プログラムは4年目になります。初めて参加するこどもたち、もう何度目かの参加のこどもたちもいますが、こどもたちそれぞれが「楽しかった」という思いを持って帰ってくれたこと、とても嬉しく思います。リフレッシュキャンプ初年度から参加してくれているメンバーの中には、まるでリーダーのように大きな声で歌を歌い、下の学年の子たちを思いやって行動する姿を見せてくれる子がいました。「誰かのために」動くことが喜びとなる。キャンプでともに過ごし、YMCAに出会ったこと、色んな人とつながり、その人が「よくなっていく」場となっているなら、こんなに嬉しいことはありません。これからも、YMCAはそのような場を創り続けていきたいと思います。
キャンプディレクター:市川愛/プログラムディレクター:三ツ橋武志