太子フォレスターズキャンプのご報告

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日 時:2025年8月12日(火)〜14日(木)二泊三日
場 所:太子遊びと冒険の森(姫路YMCA)
参加者:39名  リーダー:8名  スタッフ:2名 リーダーOP:2名

【キャンプ報告】

太子フォレスターズキャンプならびに太子地球人キャンプを、兵庫県姫路市太子町の姫路YMCA「遊びと冒険の森(ASOBO)」にて実施しました。
キャンプ期間中は一時的な降雨もありましたが、全体としては好天に恵まれ、50名以上のこどもたちと活動を行いました。
このキャンプの特色は、テント泊とグループ活動にあります。こどもたちは仲間とともに、自由時間の過ごし方を相談しながら決め、広々としたキャンプ場で思い思いに活動しました。時間管理は最小限とされ、食堂前に吊るされた鐘の音が集合や食事、起床の合図となりました。日常生活とは異なり、時計に縛られない生活の中で、ゆったりとした時間の流れを体験することができました。
三泊四日、あるいは四泊五日のプログラムを通じて、それぞれのグループが自主的に活動を展開し、キャンプならではの生活が始まりました。

【1日目】

今回のキャンプは、岡山駅・高松駅・現地集合の3か所に分かれて集合しました。
キャンプ場に到着すると、ASOBOの管理をされている姫路YMCAの皆様に温かく迎えていただき、早速全員でアイスブレイクとしてゲームを行いました。グループごとに協力したり、リーダーと相談したりしながら体を動かし、仲を深めていきました。

昼食後は、宿泊に使用するテントを各グループで設営しました。初めての作業に苦戦するグループもあれば、経験を活かして自信を持って取り組むグループもあり、それぞれ工夫しながらキャンプ場に次々とテントを立てていきました。

1日目の大きな出来事は、夕食前に突然の大雨と強風に見舞われたことです。固定が十分でなかったテントやフライシートをかけていなかったテントは大きな影響を受け、寝床や荷物が濡れてしまいました。その後、各グループはリーダーを中心に、テント内を拭き上げたり荷物を移動したりと対応を進め、状況によってはキャビンに移動して宿泊する判断を行いました。思いがけないトラブルではありましたが、グループごとに話し合い、最適な解決策を導き出す経験は、キャンプ初日から大きな学びの機会となりました。

【2日目】

2日目の主なプログラムは、グループごとに屋台を出して行う夏祭りでした。揚げギョウザやうどん、アメリカンドッグなどの飲食屋台に加え、射的屋などの遊びの屋台もあり、全部で9つの屋台が並びました。
日中は、屋台準備に取り組むか、プールや登山など遊びに行くか、それぞれのグループで選択と調整が行われました。祭りの開始が近づくと、火起こしや食材の下ごしらえなど野外調理が進み、本番では大きな呼び込みの声とともに活気ある雰囲気に包まれました。
こどもたちが主体的に企画・運営した夏祭りは大いに盛り上がり、笑顔と歓声にあふれる時間となりました。最後は全員で片付けを行い、二日目を締めくくりました。

【3日目】

フォレスターズキャンプはあっという間に最終日を迎えました。朝食後は、テントやシュラフを干して撤収準備を行い、その後も各グループはアーチェリーや沢遊びなどの活動を最後まで楽しみました。テント撤収の際には、設営時以上に仲間と協力する姿が見られました。
昼食後、バスでの出発前にフォレスターズキャンプと地球人キャンプの参加者全員が集まり、お別れ会を行いました。リーダーからのメッセージに続き、地球人キャンプのメンバーからフォレスターズキャンプの仲間へ、キャンプソング「キャンパスノート」が歌のプレゼントとして贈られました。その歌詞に繰り返し登場する「また会える日まで」というフレーズが何度も出てきました。来年も再びこの場所で集い、ともに過ごせることを願う時間となりました。

スタッフ所感(フォレスターズキャンプ)

フォレスターズキャンプへのご参加、ありがとうございました。
酷暑の中でしたが、体調を崩すこともなく三日間を終えることができ、ほっとしています。自然環境と上手に付き合いながら、最後までやり抜いたこどもたちの姿はとても頼もしく、大きな拍手を送りたいです。
YMCAのキャンプにはさまざまな特色があります。その中でもフォレスターズキャンプや地球人キャンプは、特に「村社会」という言葉がよく似合うキャンプだと感じています。小学1年生から6年生、リーダー、さらに地球人キャンプの仲間や大人のボランティアまで、幅広い年代がひとつの場で共に生活をします。寝床をつくり、食事をし、体を動かし、夜になれば眠る。ごくあたりまえの生活を、一緒に行う。その営みこそが、このキャンプの大切なプログラムです。
もちろん「〇〇して遊びたい」「〇〇がしたい」という目的を持って参加していると思うのですが、振り返ってみれば一番楽しかったことは「誰かと一緒に過ごしたこと」ではないでしょうか。自由時間に何をするかを相談する時間も、雨に濡れたテントをどう片付けるか悩む時間も、笑顔で声を掛け合いながら屋台を切り盛りする時間も、すべてが仲間とともにあった時間でした。
さらに、このキャンプは現役リーダーやスタッフだけでなく、卒業したリーダー、姫路YMCAのリーダーやリーダー卒業生、大人のボランティアの方々と、多くの人に支えられています。こどもたちが直接触れ合う人の幅が広いことは、とても贅沢で豊かな環境だと感じます。多くの世代と関わり合いながら送った三日間の「村生活」は、きっとこどもたちにとって有意義な経験になったはずです。
自然の中で、人と共に生活をする。この時間こそがYMCAの掲げる「見つかる。つながる。よくなっていく。」を体現していると、今年も改めて実感しました。キャンプを終えて持ち帰った経験や思いが、日常生活の中でそれぞれの力となっていくことを願っています。
また来年、太子のキャンプ場で元気に再会できることを楽しみにしています。

プログラムディレクター:難波勇吉(ホルモンリーダー)

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