「ここがあなたの居場所になる」この言葉をキーワードに、2ケ月に1回、信愛教会と共にこどもの教会プログラムを実施しています。
今回は教会のお庭で「流しソーメン」を行いました。16家族のご参加があり、大賑わいでした。実際にはソーメン以外にもプチトマトやフローズンゼリーも流され、こどものみならず、大人も大満足だったようです。というのも、おとなですけれども、生まれて初めて流しソーメンをしましたという方も少なからずおられたのです。とても暑い一日だっただけに、流れに乗ってやってくるソーメンの清涼感たるや、格別のものがありました。今回はまたお父さんたちも大勢参加してくださり、さながらプチファミリーキャンプの様相を呈してもおりました。もちろんYMCAのプログラムですから、そんなパパたちの出番もいっぱい用意しておりました。暑さを防ぐ集会用テントが無事設営され、あっという間に撤去できたのもみな、お父さんたちのおかげ。心より感謝申し上げます。
このプログラム、実は以下のような想いをもって、毎回活動しています。昔は地域に多様なコミュニティーがありましたが、それがいまでは徐々になくなってきました。一方、教会やYMCAは、伝統的に以下の機能を持ち、今も大切にしています。
①「確かな人間観」を持っています。:喜ぶ人とともに喜び、悲しむ人とともに悲しむ。それは共に生きるということです。それは人間にとって最も大切なことです。
②「子どもへのミッション」が明確です。:教会は子どもの存在を一人の人格として考え、大事にしてきました。しかも、それが当たり前ではなかった大昔からです。
③「地域コミュニティーとの橋渡し」をする力があります。:教会は街の真ん中に位置し、コミュニティーに貢献してきました。
私たちは、これらの機能を持っている教会やYMCAは、社会に対して以下のような責任があると考えています。
▽子どもの居場所を創ること:
場所と時間を提供すれば居場所になるわけではありません。大事なことはそこに誰がいるか、子どもの育ちをどう保証できるかということ。自分にとって大事な大人が家の外にいて、待っていてくれる場所。子どもは自分で選んでそこに行くことができるということになれば、そこが子どもにとって、居場所になることができます。
▽子どもを託すことができるコミュニティーとなること:
人に託さなければ、自分だけでは子育ちを支えることはできません。私たちは、安心して預けることができると思える場所になります。
▽共同の「親」としてこどもの育ちを支援すること:
自分がかつていた教会にも子どものいる家庭が複数ありました。そういう意味で日曜礼拝は、共同子育ちの場所でした。
▽凝縮された社会を体験する場を提供すること:
コミュニテイの中に子どもが生まれる感覚で、一緒に子どもの育ちを見守りたいと願っています。教会は、家庭にはいない、いろんな人がいる凝縮された社会です。子どもにとって「自分が安心していられ、間違いなく自分を受け入れてくれる場所」となることをめざしています。
そんな素敵な場所の創造を続けていきたいと思っています。次回は11月。今度は家族揃って、森での活動を楽しみます。お楽しみに。