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夏のさんさんディキャンプ 活動の報告

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 さんさんデイキャンプは好天に恵まれ、水遊び川遊びをすることにより、涼をとりながら2日間遊び尽すことができました。現地集合解散にご協力いただき、心より感謝いたしします。
 木陰で過ごすと、風に涼しさを感じるものの、陽に当たると「あつい!!」と言葉を発してしまう初日。こどもたちは、自分だけの水鉄砲を作り、「ポイを落とそう」「的に当てよう」などに挑戦。一番人気は「リーダーをぬらそう!!」でした。水鉄砲にしたっぷり水を入れて狙うはリーダー!!自分のグループのリーダーだけでなく、みんなのリーダーも確実に狙われ、みんな全身びしょ濡れになりました。みんなと楽しむ水遊びは夏ならではの遊び。グループの垣根を超え、全員で楽しむプログラムとなりました。
 例年より水の量は少なめですが、家族での川遊びも楽しめる砂川公園。2日目、生き物をつかまえる気満々で、網や飼育ケースを持ってきている子もいました。草むらではコオロギが飛び跳ね、トンボも気持ちよさそうに飛んでいます。グループの友だちと虫探しを楽しんだり、笹船作りを楽しんだりしながら、午後の川遊びを楽しみに待ちました。温かな水に「お風呂みたい。」と声を出しながら、水を掛け合ったり、泳いでみたり、ウォータースライダーに挑戦してみたりとそれぞれが自分のやりたいことを、友達と一緒に楽しむ姿があちらこちらで見られました。                              (三ツ橋武志:ジェット)


 さんさんデイキャンプには、今年からリーダーになり、初めてキャンプに参加したリーダーが4人いました。こどもたちとかかわりたい、一緒に楽し経験を重ねたいと思い仲間に加わったリーダーたちです。まだまだ経験は少ないですが、だからこそ、とても丁寧に子どもの言葉に耳を傾け、心を寄せてくれています。最後の集合に合わせて、帰ってくる男の子が新人のリーダーに「またこようね」と声をかけていました。一緒に過ごした時間が楽しく素敵なものであったことがこの言葉に含まれているようで、聞いていて心が温かくなりました。リーダーの育ちに関わるこどもたちの力は欠かせません。遊び、話し、考え、ともに過ごす時間を重ね、リーダーは真のリーダーになっていくのです。今後の活動で出会うリーダーとのかかわりを、どうぞこれからも存分に楽しんでください。次なる活動で「この前は楽しかったね」こんな言葉で思い出を語ることを、心待ちにしています。
 まだまだ暑い夏は続きそうです。秋の到来は待ちどおしですが、もうしばらくこの2020年の夏を楽しみ、元気にお過ごしください。                (絹田倫子:きんちゃん)


 


「コロナ禍の今こそ、ナナメの関係が社会の希望となる」
 「今だけ、金だけ、自分だけ」。毎日こんなお話ばかりが目につきます。いつも間にか私たちのクニは「あまりにも経済に偏重した」価値観が蔓延する社会となってしまったようです。しかしながら、このような状況は、日本を「よりよく、しかも持続可能足らしめる」とは到底思えません。だからこそ私たちは「未来を見据え、目に見えないものに目を注ぎ、他者とともに生きる人の育つ場」をPTCNA(家庭・学校・社会・NPO)で協働して創造しなければならないと感じています。キーワードは「ナナメの関係」です。

 一昨年の7月7日、岡山県倉敷市真備町では朝までに小田川と支流の高馬川などの堤防が決壊し、広範囲が冠水し、真備町だけで51人が死亡。浸水範囲は真備町の4分の1にあたる1,200ヘクタールに及び、多くの住民が避難生活を余儀なくされました。この事柄は真備に暮らす人々、とりわけこどもたちに大きなダメージを与えました。発災直後から多くのボランティアが、避難所となった学校に支援にかけつけました。現在文科省では、「社会全体で子どもを育て守るためには、親でも教師でもない第三者と子どもとの新しい関係=「ナナメの関係」をつくることが大切である」と謳っています。これら支援者はまさにナナメの存在。「今だけ、金だけ、自分だけ」とは真反対の行動原理に突き動かされてやってきた存在は、様々な人々と協力しながら支援活動を展開し、受援者であったこどもたちの心に大きなインパクトを与えました。

 しかし、時間が経過し、避難所が発展的に解消されていくなかで、多くの支援者は当然ながらそこを去っていくことになりました。ところが、目に見える街の復興は進みましたが、目に見えないこどもたちの心の問題はまだまだ山積していたのです。そこでYMCAせとうちは、2018年9月より、リフレッシュキャンプを2年間継続して実施する計画を立てました。それはYMCAに「ナナメの関係の存在=大学生ボランティア」が多数在籍していることが主因です。被災生活で課題を抱えながら暮らし続けているこどもたちが、リーダーとの出会いで、そこから解放され、新たな価値に気づく機会となることを確信していたからです。

 「子ども一人一人に本気で愛情をもって接してくれている姿に、いつも感謝と、感動しています。有難うございます。とても明るいリーダーたちの姿に安心しています。仕事柄、大学生と接することが多いのですが「本当に同じ大学生?」と驚きながら見ています。皆さんとの関わりを通じて、子どもたちが「リーダーのようになりたい」と思ってくれるといいな~と願っています。キャンプ終了後保護者の方からいただいた手紙の抜粋です。ここには、リーダーという「今だけ、金だけ、自分だけ」とは真逆の世界に生きている存在との出会いを通して変革されつつあるご家庭の様子が如実に表れています。コロナ禍の今だからこそ、ひとりが変わることは、社会全体の変革に繋がっていくと信じて今後も協働の働きを継続していきたいと願っています。今後ともご支援下さい。